映画『ブラック校則』の感想。日本社会への風刺と大人へのメッセージ

ブラック校則の映画を観た感想

『ブラック校則』の映画…
マジでおもしろかった!
めちゃくちゃおもしろかった!

軽い気持ちで構えずに観たんですけど…
本当、いい意味で裏切られた!
思い出すだけでテンション上がって、脳が活性化して、興奮する!!!
すごい好き!

 

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高校生の青春ストーリーかと思いきや、社会風刺が入ってるエンタメ風の社会派映画で!
日本に住んでる人なら、男女問わず、世代問わず、感じる何かがあると思う。
ストレスや理不尽にまみれた中で生きてる人なら、刺さって響く何かがあるはず!
日本社会への風刺と大人へのメッセージを、学校を舞台として伝えている映画だと私は思いました。

押しつけず、観る人それぞれの立場から幅広い見方・解釈ができる、素晴らしい映画!

ジャニーズファンのためのアイドル映画じゃない!!!

 

個人的には、学生さんはもちろんのこと、大人だからこそ響くものもあると思います。
特に会社という組織に縛られてる社畜の方!
ブラック企業に勤めててメンタル病み気味で疲れてる方!

この映画を観れば、人間として失いかけてる感情を、
人間らしさを取り戻せるんじゃないかな、と私は思いました。

 

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映画『ブラック校則』の感想

ということで、以下は映画『ブラック校則』の感想です。

『ブラック校則』は、映画・ドラマ・huluとクロスメディアで展開されています。
私はドラマを4話視聴済み、huluは未視聴で映画を観ました。
(映画だけ観ても、十分楽しめる内容だと思います)

以下では結末に関わる具体的なネタバレもありますので、NGの方はご注意ください。

なお、観る人によって違う感想となる奥深い映画だと思いますので、これは私の場合です。
支離滅裂な感想になるかと思いますが、ご了承いただけますと幸いです。
(映画のことを思い出したら私の興奮が止まらなくて、すでにテンションがおかしい笑)

 


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「町田希央が好きなんだ」

私は映画後半で佐藤勝利さん演じる創楽が演説してる時に言う、「町田希央が好きなんだ」がすごく響きました。
頭をバーンと殴られたというか、頭から水を浴びせられたというか、

そういえば私そういう気持ち忘れてた…と。
忘れてたことに気づいてなかった。
私の大切なものの優先順位ってどうだったっけ?と。

 

創楽の演説を聞いていて、途中から思ってたんですよね。
学校という組織の中にいるなら、手代木をなんとかとしても結局その上にいるトップの校長を変えないと組織は変わらない。
あるいは、校長を納得させられる理屈がないと、こちらは戦う手がない、と。
せっかくの千載一遇のチャンスなのに!
またとない好機なのに!と。

組織に属した経験がある方ならイメージしやすいかと思うんですけど…
トップが変わらずにこちらが武器とできる理屈もないなら、結局組織を変えることはできないよ、と思って演説のシーンを観ていたんです。
だから、「学校の校則を変えるために、負けないために、何か戦う武器を作るか見つけないと!」と思って。

 

そしたら、創楽は
「ルールとか権力とかどうでもいい。結局、町田希央が好きなんだ」って。

あれ?
そうだっけ??
それだけだっけ???

 

そういえば…
確かに創楽はそう言ってたような。
最初から。
希央が好きだから学校に来てほしいって。
ブレてない。

だから、無意識に、気づかない間に、私がブレてたんです。

 

組織のルールを変える。
理不尽な現状を変えるために、戦う武器を作るような努力ももちろん必要だけれど。
創楽にとって、何よりもそのモチベーションとしてあったのが、
ただ「希央が好きだから」っていう…

ただの創楽の「希央への恋心」っていうのが…
すごく純粋できれいな美しい大切なものに思えて…

生きていて大切なことって、そういうことじゃなかった?
なんで私忘れてた?と・・。

なんか泣きそう。。。

 

私にはすごく響きました。
大切な何かを忘れていることに気がついたような。
一番大事なことってそういう気持ちじゃないか、と今更思ったというか。

私、大切なことをうっかり忘れてたかも…
途中から自分の中で優先順位が変わってたかも…
と、気づかされたことが、すごく衝撃でした。

 

もちろん問題のある組織なら現状を変える目的で、上にいるトップを変えるための努力をするのも必要なことだけれど。
組織を変えるためには理屈がないと戦えないけれど。

でも創楽の純粋な気持ちに触れて、
なんで私はこういう気持ちを忘れてたんだろう…と。

すっごく響いて刺さりました。

 

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学校に日本社会を投影して風刺してる?

空気ってなんだろう

序盤から、校則に縛られた学校の様子が描かれてましたよね。
極端なくらい。

それを観ていたら、学校と今の日本社会がだんだん重なって見えてきて。
学校という組織に、校則というルール。
この映画ではそれらがわかりやすく明確になっているだけで、実際の今の日本社会全体に重ねられる所も多い…

 

髪色などの細かい規則は校則で明記されていないのに。
誰かがなんとなく言い出したことが空気になって、それが当然となっている所。
今の日本の常識や風習と何が違うのか、と。

前からあるものだからと何の疑問も抱かず、それを当然としていることがたくさんあるんじゃないか、と。
そして、そのレールからはみ出した人がいたら、異常なほど攻撃しているんじゃないか、と。
自分は理由を考えたこともないくせに。

 

私にもそういう所があるなぁ、と思ったし、
客観的に見るとこんなにわかりやすく理不尽なんだな、と思うところがありました。

 

あと、マウントが連鎖している所も、なんだか現実と重なる所があって。
手代木が生徒を締め付けて下に扱う上下の世界に生きていると、
生徒の中でもその中で下に扱う上下の世界ができあがるんだな、と。
やけにリアルで。
上下の世界を作る空気ってそもそもなんだろうな、と思いました。

 

偏見や差別

治安が悪そうなラップ好きの外国人の方が出てきたときはコメディっぽいエンタメ的な演出かな、と思ったんですけど…
最終的には偏見や差別について考えるきっかけになっていて。

そういう偏見や差別に対する描写もあったように感じました。

 

個人的には、創楽の妹に考える所があって。
「妹、生意気な感じでかわいいなぁ」と私は観ていて。
「年の離れたこんな妹がいたらかわいいだろうなぁ」と。

でも、ふと思ったんです…
「妹と手代木って、創楽に対して言ってること似てない?」と。
「創楽への扱いという点だけで見たら、妹も手代木も一緒じゃない?」と。
発言しているのが見た目かわいらしい子供の女の子(目下)か、
権力を持つ高圧的な大人の男(目上)か。

妹と手代木では、創楽との関係性が全然違うので、受ける印象は違って当然なんですけど。
言ってる内容や扱い自体は似ているということに、私が全く気付かなかったことにビックリして。
偏見ってこういうことなのかな、と…

なんだかハッとしました。

 

映画の完成度が高い

物語の展開としては「現実的にこんなことありえないでしょ」という所もあるんですけど、それに全く違和感がなくて。
それも映画の世界観になっていて。
むしろそれがエンタメとしてあるから、構えずに観れるし、疲れない。
とてもおもしろかったです。

 

この映画、1つの作品としてみた時のまとまりがすごくいいですよね。
完成度が高い!
しかも幅がめちゃくちゃ広い。
そして深い。

おもしろいうえに、考えさせられる所も多くて。
エンタメ要素も多いからか、押し付けてる感じもない。

こういう映画はすごく好きです。

 

他にも刺さる所はたくさんありましたよね。
中弥もいろんなことを言っていたような…
でもストーリーを追うのに精いっぱいで、私が興奮して、胸がいっぱいで。
はっきり覚えてない…

ということで、また観に行くことにしました!

 

そういえば、うちのだんな様も好きそうな映画だなぁ。
男の人も好きだと思うんですよね。
映画に厳しいだんな様の感想を聞いてみたい。

次はだんな様と一緒に観に行こうと思います!!!

 

制作者の方々に興味津々

こんなめちゃくちゃおもしろい映画を作ってくれた製作者の方々に興味津々!
しかも、映画とドラマとhuluで同時に展開してくれてるって、うれしすぎる!

ドラマと映画を観た感じ、その媒体に合わせた話の作り方をしてくれてるんですよね。
映画は映画向け、ドラマはドラマ向けで。
手がかかるだろうに、そのすべてにこだわりがあって、細かくて、深い。

ブラック校則の世界を思いっきり堪能できる!

 

huluだと登場人物をさらに深堀りするようなストーリーが見れるらしいですよね…
そういう見方もあったか!という発見をこれ以上させてくれるなんて、楽しみしかない!!!

でも、実はうちはhuluを契約してないんですよね…
本気で契約しようか悩んでます。
huluのオリジナルストーリー、めっちゃ観たい!!!
・・・契約しそうだな…笑

 

監督さんや脚本家さんについても調べて書こうかと思ったけど、すでに長文なので笑
また映画を観た後に書こうと思います。

 

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自分がジャニオタだと忘れる

最後に、この映画を観に行ったきっかけはキンプリ(King & Prince)の髙橋海人さんが出演していたからなんですよね。
月岡中弥を演じる髙橋海人さんの初出演映画を観に行こう!と。
完全にジャニオタ脳で観に行ったんです。

そしたら…
あまりの映画のおもしろさに、自分がジャニオタだということを忘れてて!
夢中で観ていて!
髙橋さんも、主演の佐藤勝利さんも他のキャストさんも、皆さん自然な演技だったから完全に映画の世界に入れたんだと思います。

 

髙橋海人さんの演技

髙橋さんについて言うと、すごい良かった!
この作品は、アイドルではなく俳優の髙橋海人として自然と観てました。

中弥を演じるのって難しいですよね。
一歩間違うとわざとらしいキャラになりそうだし。
つかみどころがあるような、ないような、あるような、ないような…
軽さと重さの両方を持ち合わせて表現しないといけない複雑な役というか…
それでいて映画の世界観も作るような役だから、違和感があってはいけないし。

 

それなのに、海ちゃんの中弥はすごく自然で!
部ダメの時も思ったけど、海ちゃんの演技はとても自然!!
髙橋海人さんについて書いた過去のブログで「演技が上手な気がする」って書いたんですけど、気がするじゃなかった!
海ちゃんは演技が上手!
自信持っていいよ!
(誰目線だ笑)

 

あっ、そういえば最後の方で一瞬私のジャニオタ脳が目覚めました!
ありがとうございました笑

 


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あとがき

映画『ブラック校則』、本当おもしろかった!

エンタメ感満載なのに、日本社会への風刺があったり、メッセージ性もあって。

興奮しちゃって、感想が全くまとまらない笑
これからまだ放送されてないドラマもあるしhuluもあるし…
そのたびにこんな驚きや気づきがあって面白さもあるのかと思うと…
楽しみすぎる!!!

とりあえず、また映画観に行こう!

 

【追記】
映画をもう一回観て、ドラマも最終回まで観て、huluも一通り観た後の感想を書きました。
映画とドラマとhuluを一通り観たネタバレありの『ブラック校則』レビュー