キンプリから距離を置く話。ファンをやめる理由
キンプリから距離を置くことにしました。
しばらく考えていたのですが、決めました。
メンバーのことが嫌いになったわけではありません。
今もメンバーのことは好きです。
なぜ3年以上好きだったKing & Princeのファンをやめることにしたのか。
私自身の気持ちの整理とケジメのために、理由を書いていこうと思います。
(かなり長文です)
なお、今キンプリが気になっている方やキンプリのことを好きな方。
キンプリのファンでいることが楽しいと感じている方など…
以降は読まないでいただけたら、と思います。
読んで気持ちのいいものではないでしょうし、辛辣になってしまうでしょうし…
そもそもネガティブな話で、楽しい話ではありません。
以降を読み進める際は、ご注意ください。
【目次】
キンプリから距離を置く理由
ファンを「消費者 兼 道具」として使い始めたから
私がキンプリから距離を置く理由の一つ目はこれです。
運営側が結果(数字)のために頑張るよう、ファンを扇動し始めたから。
(ファンを「消費者」ではなく「消費者 兼 道具」として使い始めたから)
(King & Princeが所属するレコード会社のユニバーサルと芸能事務所のジャニーズ事務所のことを合わせて、「運営側」と記載しています)
経緯
具体的に行われたことは、以下の2点となります。
- 「King & Princeの楽曲を国内・海外に届けよう」という文章とともに、リクエスト一覧ページをユニバ公式アカウントがツイート
(2021/10/5:King & Prince公式アカウントが引用リツイート) - 「恋降る月夜に君想ふ」MVのYouTube動画再生回数に応じて、「うれしい」と喜ぶメンバーの音声をKing & Prince公式アカウントがツイート
(2021/9/16:500万再生達成時に「#恋フル500万回」とともにメンバー2名の音声ツイート)
(2021/10/6:1000万再生達成時に「#祝恋フル1000万回」とともにメンバー3名の音声ツイート)
もう少し詳しく書くと、まず1つ目の件。
King & Princeの所属レコード会社であるユニバーサルが、MTVやラジオ、テレビ、有線のリクエスト先をまとめたページをキンプリのユニバ公式HP内に作りました。
このこと自体はなんの問題もありません。
リクエストしたい人にとっては便利ですし、役に立つページだと思います。
問題は、このリクエストページに以下の文言が含まれている所です。
「King & Princeの楽曲を国内・海外に届けよう」
「ラジオ局やテレビ局や有線にリクエストして、King & Princeの魅力や新曲を知ってもらおう」
「「MTV Friday Livestream」にリクエストして、海外に住む方たちにもKing & Princeを知ってもらおう!」_ttps://www.universal-music.co.jp/king-and-prince/request/
「リクエスト先をまとめたページを作ったので参考にしてください」ではなく、
「リクエストしてキンプリを宣伝しよう」といった文言とともにリクエスト先がまとめられています。
つまり、結果(日本・海外での宣伝)のために、ファンへの頑張りを扇動しています。
次に2つ目の件。
プロモーションとしては、
「YouTubeのMV動画再生回数が増えるとキンプリメンバーの「うれしい」という音声がツイートされる」というものです。
(念のため正確に言うと、「MVの再生回数が500万回、1000万回になるとメンバーの喜んでいる音声がツイートされる」と始めからアナウンスがあったわけでなく、
再生回数500万回を達成した時にメンバー2名の「うれしい」音声がツイートされたため、1000万回を達成すれば残りのメンバー3名の音声がツイートされるのでは?と憶測でき、実際にツイートされました)
メンバーを喜ばせたいというファン心理を利用し、メンバーの「うれしい」音声を報酬として、数字(YouTubeの再生回数)を増やすためにファンへの頑張りを扇動しているプロモーションとなっています。
つまり、上記の2件。
キンプリのことを好きなファンであるならば、
日本・海外に向けて宣伝するだろう。
メンバーを喜ばせたいと思うだろう。
そんな「キンプリのために」というファンの気持ちを利用して、道具として頑張らせて、結果や数字に反映させよう。
そのような運営側の思惑が透けてみえます。
私がキンプリのファンになった2018/6以降から今まで。
King & Princeの公式の文言やプロモーションとして、結果や数字のためにファンへの頑張りを扇動することはありませんでした。
少なくとも、私がそう感じたことはありませんでした。
ここからわかることは、キンプリのマネジメント(プロデュースの仕方)がこれまでとは変わったということ。
King & Princeのマネジメントの方向性が、キンプリのファンをファンダムとして利用する方向に変わった。
(レコード会社であるユニバーサルの意向なのか、マネジメントしているジャニーズ事務所の意向なのかは不明)
(メンバー個人の気持ちも不明)
私の話
少し前、以下のブログを書きました。
運営側が行った今回のプロモーションは、「推し方は人それぞれ」と思える自由の価値を大いに失わせたように感じています。
私はこのブログを書いた時に、「頑張ることを求められたらキンプリから距離を置く」と決めていました。
メンバー個人の本当の気持ちはわかりませんが、運営側から、ファン心理を利用した頑張りを求めるようなプロモーションが行われた。
私はキンプリを見て楽しむオタ。頑張る推し方は選ばない。
そんな私が、今のようなプロモーションをされている状況で、キンプリのファンを続けることはできません。
さらに言えば、キンプリのファンである当事者として。
実際に運営側から頑張ることを扇動されてみると、また別な気持ちも芽生えてきました。
「こんなことをして出した結果や数字に、なんの価値があるのか?」
「私は水増し行為をする道具になる気はない」
私の価値観の話となります。
(人それぞれ違うかと思います)
例えばYouTubeの再生回数。
なぜ運営側は、ファンを扇動して再生回数を増やすようなプロモーションを行うのか。
その理由の一つとして、2021年現在までの日本では、YouTubeの再生回数に以下の印象が持たれているからだと思います。
「再生回数の多い動画 = たくさんの人に見られている人気の動画」
YouTubeの再生回数を増やせば。
ビルボードランキングの指標の一つであることも影響し、
きっとみんな(ファン以外の一般消費者)から、「たくさんの人に見られている人気の動画」と思われる。
運営側には、そのような狙いもあるかと思います。
でも実際は、たくさんの人が見ているわけではありません。
運営側から扇動されたファンが機械的に回して作られた数字です。
数字だけをよく見せるプロモーション。
ファンが有志で自主的にやるのは個人の自由だと思いますが、運営側がその行為を扇動した場合、話が変わってくると思います。
運営側から扇動されて回した動画の再生回数が多いところで、たくさんの人に見られていない見せかけの数字になんの価値があるのか。
一般消費者の興味を引くためならば、水増し行為をしてもかまわないのか。
他のアイドルグループがやっているならやっていいのか。
私の価値観とは全く合いません。
(さらに言えば、個人的な好みとしては、運営側が自分たちで制作した作品(動画)でありながら、「正当な評価ではない理由でも数字さえよければいい」という意思が透けてみえる所も全く合いません)
なお、運営側にやむをえない事情(例えばお金がないからプロモーションできない等)があるならこのやり方に理解はできますが、やはり私には合いませんし、何より、ジャニーズ事務所所属のキンプリがそのような状況とは思えません。
キンプリの運営側が、ファンという名の水増し行為をする集団を形成して、道具として利用し始めた。
そのように私は受け取りました。
これまでキンプリのファンは「消費者」でした。
キンプリを消費して、たくさんの感情をもらう。その対価としてお金を払う。
一方、上記の2件は、
ファンを運営側が欲しい結果や数字を得るための「道具」としても使っています。
つまり、キンプリの運営側にとって。
キンプリのファンは「消費者」ではなく、「消費者 兼 道具」になった。
キンプリのマネジメントの方向性がそのように変わったことの表れかと思います。
私はキンプリを見て楽しみたいファンであり、頑張る推し方を選ばない消費者です。
水増し行為に加担するための運営側の道具になる気はありません。
私が好きなKing & Princeは、その作品のすばらしさで結果を出せるグループです。
ファンへ水増し行為を扇動して評価されるようなグループではありません。
目の前にある数字ではなく、その先の未来を描き続けてほしかった。
話はそれますが、これはキンプリのマネジメントの方向性としても失策だと思います。
なぜなら、これは、
「たくさんの人に長く愛されるグループ(芸能人)」ではなく、
「少数のファンに短く熱狂的に応援されるグループ(芸能人)」になる方向性だと思うからです。
芸能人の中でも限られた人しか持っていない「たくさんの人に長く愛される」素質。
たくさんの人に、10年、20年、もっと長く愛され続ける素質を、King & Princeのメンバーは持っている。
それが活かされないのは、個人的には、本当に残念です。
(ちなみに、もし上記のような自覚なしに運営側が今回のようなプロモーションをしている場合は、より最悪です。
目先のこと・目の前の見えているものだけで物事を判断し、現状の把握も、将来の展望も、まるで考えていないと推察されます。
この場合、今後のKing & Princeは、一貫性がなく芯の通っていないその場その場のマネジメントをされてしまう可能性が高いと思います)
さらに言えば、これはジャニーズ事務所としても失策です。
なぜなら、他の芸能事務所の男性アイドルは、すでにファンを「消費者 兼 道具」として扱っています。
(やむをえない事情のある場合が多かったのかと想像しています)
これまでファンを「消費者」として扱っていたジャニーズ事務所が、わざわざ競合相手と同じ「消費者 兼 道具」に変える。
他事務所の男性アイドルグループとは差別化されていた独自性、優位性のあるジャニーズの価値が失われるかと思います。
(2021年時点)
(逆に考えると、ジャニーズ事務所を弱体化させたいのであれば、納得できるやり方となります)
【余談】ユニバへ書いておきたかった事
ここで余談となりますが、ずっと書きそびれていたユニバの話です。
ユニバが行うキンプリのCD発売時の企画。
(Mazy迷路やL&の謎解き、アイプロの叶わない恋なんてない等)
ファンからは賛否両論でしたが、私は好きでした。
「King & Princeを通して、楽曲を通して、もっと楽しんでもらえないか?」
「CD発売を楽しみにしているファンに、もっと別な楽しみ方も提供できないか?」
ファンを「消費者」として扱い、「もっと楽しみを提供したい」という想いが感じられる企画だと思うからです。
(不器用でつめが甘い(方向性はいいのに、形になる時にたまにズレたり凡ミスする)所はあるけど)
このような想いのある企画を考える人たちが、ファンを「道具」として扱うようなプロモーションをするとは私には到底思えません。
7thシングル『Magic Touch / Beating Hearts』以降、King & Princeに関わるユニバ内の体制が変化したように私は感じています。
これまでのユニバ陣営に、新しい人たちが加わったような印象を受ける。
ユニバ内でデビュー時からずっとキンプリに関わってきた人たちを「U」。
7thシングル『Magic Touch / Beating Hearts』以降、新しく加わった人たちを「J」とします。
これまですべて「U」の方たちが担当して制作していたキンプリ関連の業務を、7thシングル以降は「U」と「J」で分担しているように感じる。
なぜそう思うか、という理由は様々ありますが…
その一つに、制作された映像の完成度がU制作とJ制作では全く違う、という点があります。
例えば、CDの特典映像です。
シングルCDの特典となるMVのメイキング映像は以下のような分担で制作したと予想しています。
シングル名 | U制作 | J制作 |
---|---|---|
『Magic Touch / Beating Hearts』 (7thSG) |
Magic Touch (ストリーミング配信) |
Beating Hearts (初回B) |
『恋降る月夜に君想ふ』 (8thSG) |
You are my hero (初回B) |
恋降る月夜に君想ふ (初回A) |
U制作とJ制作では、メイキング映像の完成度があまりに違う。
J制作のメイキングには、キンプリにとってマイナスとなる不要なシーンや楽曲やファンにとって余計なシーンが含まれています。
一方、U制作のメイキングは、不要で余計なシーンが一切含まれていません。
映像の一貫性や密度のようなものが、U制作とJ制作では全く異なっているように思います。
U制作の映像は、蛇足と感じるものがなく魅力を伝えるのに必要なものしかない。
完成度が高いとは、そういうことだと思います。
もちろん私が好きなのはU制作の映像です。
2ndシングルの『Memorial』以降、King & Princeが発売したCDやDVDは一通りすべて目にしてきましたが、ずっと好き。楽しい。
メンバーの魅力と消費者(ファン)が求めるメンバーの魅力を制作側がしっかり理解しているように感じますし、
このエンタメを消費者に届けたい、という誠実さも感じます。
私はキンプリのファンでしたが、Uの方々が制作するKing & Princeの作品のファンでもあったのだと思います。
U制作のような作品を作ってくれる方たちが評価される世界であってほしい。
本当に、心からそう思っています。
たくさん楽しかったです。
今まで楽しませてくれて、本当にありがとうございました。
キンプリから距離を置く理由に話を戻します。
スタイリストによる衣装のステマ疑惑
私がキンプリから距離を置く理由の二つ目はこれです。
スタイリストによる衣装のステマ疑惑
先日、以下の記事を書きました。
「キンプリをステマに利用?衣装担当スタイリストとブランドの関係。ジャニーズ事務所のコンプライアンス」
(なお、リンク先の記事にはブランドBの件しか記載していませんが、ブランドB以外の複数のブランドで同様の行為が行われている可能性があります)
詳細は以前の記事に書いたので割愛しますが、ステマは、宣伝と思っていない消費者をだまして宣伝する行為です。
この件のことを思い出すと、純粋にキンプリを楽しむことがどうしても困難になってしまう。
さらに言うと。
今回の場合は、利益を得る人と責任を負う人が一致していないことも、不信感が増す原因となります。
簡単に言うと…
一般的にタレント自身がステマを行う場合、以下のようになるかと思います。
タレントは自分の利益のために広告塔となりステマを行う。問題が発生した場合、責任をとるのはタレントとなる。
でも今回の場合は、違います。
スタイリストの利益のためにタレントは広告塔となりステマを行う。問題が発生した場合、責任を取るのはタレントとなる。
今回の場合、ステマにより利益を得るのはスタイリストであるにもかかわらず、その責任を取るのはタレントです。
利益を得る人と責任を負う人が一致していません。
スタイリストという職権を使って行われるこのような商法に、狡猾なやり方だな、という印象を私は受けています。
(ジャニーズ事務所の監督責任の件は今は記載していません)
もっと言えば。
なぜそのアパレルブランドは、このようなやり方で宣伝しているのか、という所も気にかかります。
(なぜ正式に契約して宣伝しないのか)
このような商法で宣伝する理由は様々あるかと思いますが、その中の一つとして。
「そもそも公に宣伝できないから」という可能性も十分に考えられます。
つまり、極端なことを言うと、
俗に言う、黒・闇、あるいはそれに準ずるような、クリーンとは真逆な所と繋がっているブランドである可能性も想定されます。
もちろん私に実際の所はわかりませんし、今回のアパレルブランドがそうだと言いたいわけではありません。
問題なのは、
「そう思われても仕方がない、否定できないようなこと」に、キンプリなどのジャニーズ事務所のタレントが巻き込まれている。
そもそも公に宣伝していると言えないステマ商法の性質上、潔白も主張できない。
という、すべてが不透明な所だと思います。
そして、若いタレント達がこのような行為に巻き込まれているにも関わらず、ジャニーズ事務所は適切に対応していない。
まとめると、今回のスタイリストによるステマ疑惑について、以下のような点を問題視しています。
- 消費者をだまして宣伝していること
- 利益を得る人と責任を負う人が一致していない(狡猾なやり方)
- すべてが不透明
このような行為への不信感が、キンプリを見るとちらついてしまう。
そしてこのような現状に、キンプリの周囲のジャニーズ事務所の方々は適切に対応していない。
今の状況で、ファンとして。
平和に安心してKing & Princeやジャニーズを楽しむことは、私にはできません。
さいごに
これらが、私がキンプリのファンをやめる大きな理由です。
- 運営側がキンプリのファンを「道具」としても使い始めた
- キンプリのメンバーがステマに巻き込まれている
もしこの2つが明確に否定されたのであれば。
またキンプリのファンになりたいな、と思っています。
これはジャニーズ界隈で言うところの「担降り」になるのかな…
とはいえ、メンバーのことを嫌いになったわけじゃないんですよね。
キンプリのファンではなくなるけれど、メンバーが好きなことは変わりません。
「嫌いではないたくさんあるアイドルグループの中の一つ」
私にとってのキンプリはこんな感じになっていくのかな、と思っています。
なお、最後まで余計なお世話ですが、私はメンバーのメンタルをとても心配しています。
もしこの状況が続いたら。
私がキンプリのメンバーだったらきっと病むだろうな、と思うからです。
(少しずつ余裕がなくなって、気づかないうちにだんだん心が蝕まれて、頑なになって、最終的に病む)
私の価値観での偏った見方となりますが…
どうか、健康には気を付けて、心が壊れる前に、自分を守ることを第一に優先してほしい。
状況によっては、ジャニーズ事務所の退所を視野に入れてもいいかと思います。
このような質の悪いストレスに対して頑張ることは無意味です。
人生のうちの長い時間を無駄にすることになる。
どうか気を付けて。
最終的に自分を守れるのは自分だけです。
メンバーには、自分らしさを見失わないように、前向きな気持ちを持ち続けるための選択をしてほしいな、と祈っています。
老婆心からの余計なお世話でした。
ということで、ジャニオタを3年以上やって。
いろんなことがあったなぁ…
(感情的にはめちゃくちゃ寂しい…)
勉強になることも多かったし。
私の世界が広がったのは間違いない!
2018年6月から今まで。
3年以上の間、たくさんの感情をありがとうございました。
毎日が彩られて、充実して。
キンプリにも、自分にも、
私なりに正直に向き合えた日々でした。
キンプリのファンになって本当に良かった。
心から感謝しています。
King & Princeのメンバーが、心身ともに健康で、前向きな気持ちで自分らしい人生を歩んでくれることを、祈っています。
今まで本当にありがとうございました。