【読書記録】2021年2月に読んだ本のリストと感想

【読書記録】2021年2月に読んだ本のリストと感想。『永い言い訳』『自分の中に毒を持て.あなたは常識人間を捨てられるか』『屍人荘の殺人』『人は、なぜ他人を許せないのか?』
【『永い言い訳』『自分の中に毒を持て―あなたは“常識人間”を捨てられるか』『屍人荘の殺人』『人は、なぜ他人を許せないのか?』の感想】

 

2021年2月に読んだ本のリストと感想をまとめました。

2021年1月の読書記録を書いておもしろかったので2月もやろう、ということで。

 

感想一言メモ

永い言い訳』(西川美和 著)
自暴自棄な気持ちが、穏やかに温かくなった

自分の中に毒を持て―あなたは“常識人間”を捨てられるか』★(岡本太郎 著)
生きるとは?
自分の考えの幅(価値観)が広がる

屍人荘の殺人』(今村昌弘 著)
斬新な展開のミステリー

人は、なぜ他人を許せないのか』(中野信子 著)
日本人の空気感やSNSに疲れてる時に特に刺さる

 

ネタバレしている所もあるかもしれません。
NGの方はご注意ください。
(ネタバレしないように書こう、と意識せずに書いています)

 

なお、本のタイトル横に「★」がついている本は、また読み返したいと思った本です。

個人の備忘録と感想ですので、正しい情報はご自身でご確認ください。

 


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【読書記録】2021年2月に読んだ本のリストと感想

『永い言い訳』

タイトル 永い言い訳
著者 西川美和
発売日 2015/2/25
出版社 文藝春秋

 

読んだきっかけ

第153回(2015上半期)直木賞候補作。
ストーリーの概要とタイトルに興味を持ったため。

(実写映画化しているらしい。知らなかった)

 

感想

読みやすくて、おもしろかった。

そしてちょっと泣いてしまった…
最後、読み終わってグッときました。

 

自己肯定感が低くて劣等感だらけで他人を信じられないのにプライドは高い。
主人公のそんな一面に、自分の良くない所と似た何かを感じました。

この本の主人公は男性なんですよね。
作者は女性なので、「女性が書いてる男性」っぽかったのかな?
だから感情移入しやすかったのかも。

(なお自己防衛のため、主人公の妻への感情移入はしていません笑)

 

個人的に気に入っている文章は…
(順不同、一部引用抜粋)

「生きている時間というものを舐めてたね」

「生きてるんだから、生きててよ」

『永い言い訳』(西川美和 著)より引用

 

とても刺さりました。

「そういう一面もある」ということだろうけど、理由はわからないけど、救われるような気持ちになりました。

 

自暴自棄な気持ちが、穏やかに温かくなる小説。


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『自分の中に毒を持て―あなたは“常識人間”を捨てられるか』★

タイトル 自分の中に毒を持て―あなたは“常識人間”を捨てられるか
著者 岡本太郎
発売日 1988/1
出版社 青春出版社

 

読んだきっかけ

どこかでおすすめ本として紹介されてた。
「芸術は爆発だ」や太陽の塔で岡本太郎さんの名前は聞いたことがあり。
どんな人か興味を持ったため。

 

感想

すごい本だった。
全然理解できた気がしない。

興味深い考え方。
おもしろかった。

 

とはいえ、私とは考え方があまりに違くて。
(卑しいって言われちゃいそうだし、蹴とばされそう!)

 

正しいとも間違ってるとも言えないけど…
でも、すごく惹かれる。
気になる。

受け入れられないような気もするけど、前向きになれるような気もする。
まぁ、全部受け入れる必要はないんだろうけど…

 

日本人の課題図書として、20歳くらいになったらみんな一回読んでみたらいいのかも!
人それぞれ、参考になる何かが見つけられそう。

 

「生きるとは?」の選択肢を広げてくれそう。
自分の考えの幅(価値観)も広がりそうな本。

数年後にまた読み返したい。


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『屍人荘の殺人』

タイトル 屍人荘の殺人
著者 今村昌弘
発売日 2017/10/12
出版社 東京創元社

 

読んだきっかけ

実写映画化されていて、その原作小説がミステリーとしての評価が高いと聞いたから。
(国内ミステリーランキング4冠とのこと)

(実写映画は見てない)

 

感想

斬新な展開!
目新しい感じ!
(ミステリーをあまり読まないから私が知らないだけかもだけど)

 

エンタメとしておもしろい。

中盤あたりから先の展開が気になって…
一気に読めました。


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『人は、なぜ他人を許せないのか?』

タイトル 人は、なぜ他人を許せないのか?
著者 中野信子
発売日 2020/1/25
出版社 アスコム

 

読んだきっかけ

正義中毒に興味があったから。

(過去記事:正義中毒に近い依存症状?自分の承認欲求と優越感を満たすために嫌いな相手を見下し返していた過去

 

感想

なぜ正義中毒になる人がいるのか。

日本の環境や日本人の民族的な背景から説明していて、脳科学や心理学を交えて中野さんの経験から得られた考えを書いてる本。
エッセイっぽい所もあるので読みやすい。
(学術的な話は少なめだったかな)

 

なるほど!、と思うこともあったり。

例えば…
日本では主張と人格とが分離されにくい。
っていうのも興味深かった。
具体例が、あるある!笑
どちらの立場でも覚えがある…
(当事者だと全く笑えない)
変えていきたいなぁ、と思いました。

あと目からうろこだったのが、
そもそも他者、そして自分自身にも一貫性を求めること自体、不可能
それなのに、それまで見せていた自分と矛盾しないようにふるまわなければいけないという根拠のない思い込みに、無意識に縛られている(「一貫性の原理」)
人間って不思議だなぁ、おもしろいなぁ、と思いました。

 

日本人の空気感やSNSに疲れてる時に良さそうな本。
刺さる何かが見つかりそう!


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あとがき

2021年2月は合計4冊の本を読みました。

 

読書は私に合ってる習慣なのかも。
メンタル的にも安定してる気がする!
続けていきたいなー。

 

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