キンプリの方向性を勝手に考えてみた【2021】。ときめきや癒し

キンプリの方向性を勝手に考えてみた【2021】

キンプリは、どの市場で、誰に、どんな価値を、どのように伝えるのかなぁ…

今後。
とりあえず、今を含めた直近の数年間。

キンプリの方向性として、どんなものが考えられるんだろう?

あーだこーだ考えてみるのも楽しそうだなー。

 

キンプリの方向性を勝手に考えてみた

先日、「苦しかったときの話をしようか」(森岡毅 著)という本を読み終えました。
著者の森岡さんは、USJの業績をV字回復させたマーケティングのプロの方です。

この本は、森岡さんがこれから就活をする娘さんに対して書いた本です。
とても読みやすくておもしろかった!
(本の感想は最後に書きました)

その中に就活(例えば面接)で役立つ「My Brand」の設計図として、「ブランド・エクイティー・ピラミッド(キャリア開発用・簡易版)」が登場していました。

 

ここで、なんでもキンプリと結びつけて考えてしまうキンプリ脳の私。

「今のキンプリでこのピラミッドを作ってBrandを設計してみたら、どうなるんだろう?」
「キンプリの方向性について、あーだこーだ考えてみるのも楽しそうだなー」

ということで、オタの楽しみの一つとして、キンプリBrandの設計図を考えてみることにしました笑

 

なお、この考え方はキャリア戦略を考える時に使われるもののようです。
本来、アイドルの方向性を考えるために使うのは適していないかもしれません。ご留意いただければと思います。


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キンプリBrandの設計図

始めに「ブランド・エクイティー・ピラミッド(キャリア開発用・簡易版)」についてざっくり書くと…

「ブランド構築のカギとなる”ブレないイメージ戦略”を図式化して熟考するのに用いる」とのことで、具体的には以下となります。

 

攻略する市場(ブランドが戦う市場)

  1. WHO(だれに?)
     ターゲット
  2. WAHT(なにを?)
     【一番大事】便益。本質的な価値
  3. HOW(どうやって?)
     便益を提供する主な手段
     (ブランド・キャラクター)

「苦しかったときの話をしようか」(森岡毅 著)より引用抜粋

(実際はWHO・WHAT・HOWが三角形のピラミッドになっていて、市場に突き刺さるような形になっています)

 

どの市場で、誰に、どんな価値を、どのような手段で提供するのか。

少し堅苦しくなってきたので早速ですが、具体的にキンプリにあてはめて考えてみようと思います笑

 

攻略する市場

今回は世界ではなく、「日本」の市場で考えてみようと思います。
音楽市場と限定せずに、消費者が存在する市場全般。

(ジャニーズ事務所のタレントは、歌って踊るアイドル業(音楽市場)だけではなく、スポンサー企業と関わる仕事も多いため)

 

ということで、キンプリが攻略する市場は、

「日本の消費市場全般」

と規定しようと思います。
(言い方が正しいかは不明)

 

WHO:ターゲット

「日本の消費市場全般」を攻略するために、誰をターゲットとするか。

今のキンプリの場合は、「日本人女性」がメインのターゲットになるかと思います。
世代は限定しないで、広くしていこう!

 

WHAT:便益(本質的な価値)

King & Princeは、日本人女性にどんな価値を提供できるのか。

逆に言うと、日本人女性はキンプリにどんな価値を感じることができるのか、という所になるかと思います。

 

これは私の得意分野!笑
日本人女性である私が、キンプリから感じている価値を書こう!

  • ときめき
    (ドキドキ、ワクワク、キラキラ(若さ含)など)
  • 癒し
    (愉快、安心、平和、無邪気(若さ含)など)

 

他にもあるけどあえて絞って書くと、こんな感情をキンプリからもらえることに価値を感じてるかなー。
(私の場合です)

 

HOW:手段

King & Princeは、「日本の消費市場」を攻略するために、「日本人女性」に対して、ときめきや癒しの「価値」を、どのような「手段」で提供するか。

 

キンプリの価値を伝える重要なもの(手段)として、以下があるかと思います。

  • メンバーのビジュアル(顔、ルックス、衣装など見た目全部)
  • 歌って踊るパフォーマンス(楽曲、歌、振り付け、ダンスなど全部)
  • メンバーの人間性(メンバー同士の関係性やわちゃわちゃなど)

 

これらを使って、ターゲットに、ときめきや癒しの価値を提供することができる。

 

あと、以前の記事に書いた「キンプリの武器」も、この「手段」にあてはまるかと思います。

キンプリの武器(2021/4時点)

  • 少女漫画の相手役に出てきそうなポテンシャル
  • ハイスぺを表現できるパフォーマンス
  • 親近感がわく人間性

 

これらの武器も「ターゲット」がときめきや癒しという「価値」を感じるための「手段」にあたるのかな、と思いました。

(こう考えていくと、キンプリの王子様系も、ときめきや癒しの「価値」を提供するための「手段」の一つでしかないんだなぁと思ったり)

 

さらに具体的な手段(メディア露出など)はジャニーズ事務所の先輩方がやっているようなやり方になるのかな。

こう見ていくと、グループでのレギュラー冠番組はとても有効な手段なんだなー、と思いますね…
(定期的にメンバーのビジュアルが見れて、歌唱パフォーマンスがあって、人間性の垣間見えるバラエティ企画もあるような番組)

 

なお、SNSなどのインターネットを使った露出は先輩方がやってない手段なので新たにやり方を考える必要があると思います。

 


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Brand設計で気を付けること

さらに、この本には「My Brandを設計する4つのポイント」も記載されていました。

 

このポイントについてすべて私の主観で考えてみると…

今のキンプリBrandの「価値」はめちゃくちゃ強いし、
これまでの楽曲や芸能活動からその「価値」の強さは信じられる
日本人女性に対してキンプリが提供できるこの「価値」は、今のままで十分に差別化されており際立っている
ただし、このBrandがキンプリのメンバー自身の本質と一致しているかは私には判断できない(本人や本人に近しい人しか判断できない)。

こんな感じでしょうか。
(Brandの設計図をメンバー自身とどうすり合わせていくか、が今後のキーになるのかもしれません)

 

個人的には、キンプリBrandが提供する「価値」。
めちゃくちゃ強いと思うんですよね。

普通は価値を何にするかってけっこう悩むと思うんですよ。
一番大事な所だし。

でもキンプリの場合は、すでに価値がある。
ものすごく明確な強い「価値」を持っている。
「価値」ありきで考えることができるって、その時点でめちゃくちゃ強いと思います。

奇跡とも思えるこのすばらしい「価値」を大切に守って生かしてほしいな、と個人的には思ったりしました。

 

【私的キンプリBrandの設計図まとめ】

攻略する市場
 日本の消費市場全般

  1. WHO(だれに?)
     日本人女性
  2. WAHT(なにを?)【一番大事】

    ときめき
     (ドキドキ、ワクワク、キラキラ(若さ含)など)

    癒し
     (愉快、安心、平和、無邪気(若さ含)など)

  3. HOW(どうやって?)

    メンバーのビジュアル

    歌って踊るパフォーマンス

    メンバーの人間性(メンバー同士の関係性やわちゃわちゃなど)

 

注意点

価値を大切に守る、にも通ずる話となりますが、
この本には、「設計図を完成させた次にやるべきこと」も書いてあります。

ブランド・エクイティー・ピラミッドに書かれた自分とできるだけ一貫した行動を取ること

 

理由は、設計図にある内容と矛盾した行動を取った場合、そのブランドが一気に弱くなるから、とのことです。

矛盾した行動はブランド価値を著しく下げる。
のみならず、そのブランドを破壊することにつながる。

 

まぁ、言われてみればそりゃそうだ、という気がしますよね。

例えば…
「接客が丁寧」で人気な飲食店に、タメ口で無愛想で雑な接客をする店員がいる。
となると、その飲食店の「接客が丁寧」とは矛盾するのでブランド価値が著しく下がる。
結果、ブランドを破壊してお店の人気が失われることにつながる。

 

これをキンプリにあてはめると…

ターゲットが日本人女性なので、女ウケが悪いことは避けた方がよい、という前提で…

それに加えて、ときめきや癒しという「価値」に矛盾するようなことをすると、キンプリのブランド価値を著しく下げることになるのかと思います。

例えば、
ダサくてときめけなかったら、「ときめき」という「価値」は破壊されるし、
安心できなくて不信感を抱いたら、「癒し」という「価値」は破壊される。

 

(ただし、ダサいについては、「ときめき」という「価値」が大量に頻繁に提供されているのであれば、それが信用となり、「仮でダサい姿を演じている」という認識になるかもしれません。あるいは、「ときめき」と同等かそれ以上の別な新たな強い「価値」を提供できればいいのかもしれません)

 

思ったこと

今のキンプリBrandの価値の強さは永続的ではない。新たな価値につながる手段も身につけていく必要がある。
という話です。

 

通常のキャリア戦略であれば「価値」への年齢の影響はそこまで強くないのかもしれませんが、
芸能人、しかもアイドルとなると話は変わります。

今のキンプリの「価値」に若さが含まれている。
ということは、今の「価値」の強さは時間の経過とともに弱くなる可能性が高い。

 

今のキンプリの価値は、直近の数年間がもっとも強い力を持つ。
長期的に考えると、今の価値に矛盾しないように注意しながら、新たな価値につながる手段(武器)を身に付けていく必要がある。

 

この本には、「職能(スキル)を増やすコツ」も書いてあり、ポイントは「シナジー(相乗効果)を狙うこと」だそうです。

今の価値を提供している手段をメインウエポン。
それと相乗効果がありそうなものの中から自分の興味があって好きなものを選び、サブウエポンとして組み合わせる。

詳細は省略しますが、職能を増やすときの注意点や著者ご自身の話もあり、かなり興味深かったです。

 

キンプリにあてはめていくと、
ときめきや癒しという「価値」を失わせるような矛盾した行動はせず、かつ、今の「価値」と相乗効果を狙えるようなスキルを身につけていく、ということになるかと思います。
(長期的に考えるならリスクヘッジはマスト)
(本人たちのやってみたいことに対しても、同様なやり方で総合的に考えて調整するのがいいのかな、と思います(以前の記事に書いた「武器と軸」の話))

 

こう考えると、メンバー達が行っているダンスレッスンはかなりいい例ですよね。
上達したダンスを披露することは今の「価値」に矛盾した行動にはならないし、かつ、相乗効果も狙える。
(キレキレダンスを踊るキンプリはすごくかっこいいので、さらにときめく!笑)

こんな感じで新たなスキル(手段)を身につけていけば、新たな価値につながっていくのかなー、という気がします。
(結果的にターゲットが広がることにもつながりそうだし)

 

ということで、直近、数年間のキンプリの方向性を考えてみた結果は…

ときめきや癒しという「価値」に矛盾したことはしない、かつ、この「価値」と相乗効果を狙えるような新たなスキルを身につけていく

 

こんな感じなのかなー。
具体的に何をするか?という所までいかなかった笑

って、私の欲が出まくってる方向性ですよね。
私が価値を感じている所をブランドの価値として考えたわけだから、そうなるか!

人それぞれ違うかと思いますが、ご了承ください笑

 

それにしても、これめちゃくちゃおもしろいですね。

逆に考えると、

つまり、

女ウケが悪いものは避けるにしても

ときめけるのであれば
癒されるのあれば

キンプリはどんな手段を用いてもかまわない

ってことになるんですよ!

 

こんな感じで進化していったら、すごく魅力的ないろんなキンプリが見れそう…

 どんな手段でときめかせてくれるんだろう?
 どんな手段で癒してくれるんだろう?

想像しただけでニヤニヤしちゃう!笑

個人的にはめちゃくちゃ見てみたいです。

完全にあーだこーだ考えただけだけど、なんか楽しかった!笑

 

(別な市場、別なターゲットで、キンプリBrandの設計図を考えてみるのもおもしろそう)

(別なグループの設計図を考えてみて比較するのもおもしろそう(差別化しやすくなりそう))

 

※これはKing & Prince(グループ)として考えたものなので、メンバー個人については別な話となります

 

ちなみに好き勝手に書きましたが、これは責任を負う必要のないファンが楽しみの一つとして考えたことです。

実際は、ビジネスとしてKing & Princeのマネジメントを業務としている芸能事務所のジャニーズ事務所がやっているのかな、と思います。
(音楽市場に関するものはレコード会社のユニバーサルも)

 

とはいえ、King & Princeがどんな方向性になったとしても。
メンバー自身が、やってみたいな、おもしろそうだな、という気持ちを持ち続けていてくれたらいいな、と個人的には思っています。

 

キンプリのメンバーが前向きな気持ちで芸能活動してくれることを、陰ながら祈っています。

 

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「苦しかったときの話をしようか」(森岡毅 著)の感想

最後に、今回参考にさせていただいた本の感想です。

冒頭に書いたように、著者の方が就活を控えた娘さんに向けて書いた本なのですが、学生さんはもちろん、転職しようか悩んでいる方や自分のキャリアを考えている方、会社での立ち位置に悩んでいる方など…

どんな方が読んでも、こういう見方もあるんだ!と思える何かが見つかると思います。

読みやすいうえに勉強になる内容がたくさん書かれていて、とてもおもしろかった!

 

本の具体的な内容は、資本主義の話から会社の選び方、自分の強みの見つけ方。
自分をマーケティングする方法も書いてあったり。
(今回参考にした「ブランド・エクイティー・ピラミッド」はこのあたりに書いてあります)
表面的なノウハウではなくもっと根源的な話が書いてあって、なるほど!と思いました。

著者の方の実体験の話は感情移入できて興味深かったし、最後の娘さんへの想いには感動しました。
(私の親とはかなり異なる考え方だったため、こういう風に子供と向き合っている親もいるんだなぁ、という点でもグッときました)

 

読んでよかった!
すごくおもしろかったです!


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