「推し方は人それぞれ」と思える自由の価値
2018年にジャニーズのKing & Princeのファンになって…
あっという間に3年が過ぎました。
ここ最近、なんとなくのファンの肌感覚として、周辺のアイドルの推し方に変化があったような気がしています。
そしてそのことを考えると、なんとなく私の気分が沈む…
早速ですが、このブログの内容は以下2点になります。
- たまたま別界隈のオタ活を知ることとなり、カルチャーショックを受けたきっかけの話
- 「推し方は人それぞれ」と思える自由はすごく価値のあることなのかもしれない、と思った話
先に書いておくと、これは私一人の個人的な価値観にもとづいた話となります。
(私と異なる考えの方もいらっしゃるかと思います)
なので、こういう風に思ってる人もいるんだなー、くらいで読んでいただけると助かります。
なお、私はデビュー後にキンプリのファンとなり、それまで他の芸能人のファンになったことはありません。
(オタ歴自体は長くありません)
「推し方は人それぞれ」だと思っていて、「オタ活は楽しく」をモットーとしているファンになります。
ご理解いただければと思います。
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【目次】
きっかけ
少し前、ネットを眺めていたら、たまたま別界隈のオタ活を知りました。
そのオタ活の一側面を見ただけの個人的な印象となりますが、それは
「数字のための行為を是とする」推し方をするオタ活でした。
詳細は省略しますが、たとえば、具体的には…
- 数字のためにストリーミング再生を回す
- 数字のためにCDを積む
- 数字のために動画再生を回す
- 数字のためにSNSの~
他にもいろいろあるっぽい。
とはいえ、ファンの推し方の一つとして、この推し方自体は珍しいものではないと思います。
今回、私がそのオタ活でカルチャーショックを受けたのは、
この推し方を是とする、といった雰囲気が感じられた所です。
極端に言うと、
「数字のための行為」をするファンが、「正しい推し方」をしているファンである。
と、ファンの推し方を扇動するようなシステムであるように感じられた所。
そして、その影響により、結果的に、「数字のための行為」を頑張る推し方をするファンが多数派となり主流(正義?)となっているように感じられた所。
つまり、数字のための行為を是としてファンに頑張らせるような推し方を、ファンのあるべき姿として扇動しているような所に驚きました。
(たまたま目にしたものがそうだっただけかもしれませんが、このような印象を受けました)
そして、そのファンの中には、自己犠牲をして頑張る推し方をしているファンの方もいらっしゃるようでした。
少し話はそれますが、以前読んだ本『推し、燃ゆ』を思い出しました。
この世界はリアルにあったんだ、と。
(本の中ではファンとしてのあるべき姿は扇動されていなかったけど、主人公が自分を切り捨てて自己犠牲をする推し方をしていた所に通ずる所を感じたため)
以下は、『推し、燃ゆ』を読んだ時に書いた感想の一部です。
ファンに頑張らせる、ファンへ頑張りを求めるようなアイドルの売り出し方は、私は好きになれない。
(略)
求められて頑張るのと、求められてないのに頑張るのでは、自分を切り捨てて推すことへのファンにとっての正当性が全く違う。『推し、燃ゆ』の感想。「一人のアイドルファンとして思ったこと」より一部抜粋
本を読んだ時は、こういう推し方を身近なものとしてとらえていなかったんですよね。
でも今、こういう推し方を現実的に自分のこととして考えてみると…
私は自分が頑張るような推し方、自分を切り捨てて犠牲を払うような推し方は、選ばないと思います。
選ばない理由は以下です。
- アイドルを見て純粋に楽しめなくなりそうだから
- アイドルに対して見返りを求めてしまうから。
アイドルに、私にとって都合のよい姿を押し付けてしまうから。
(自分が犠牲を払ってることへの対価) - 同じグループの頑張っていないファンに対して腹が立つから
(自分が犠牲を払ってることへの恨み・妬み) - 視野が狭くなって頭が働かなくなりそうだから
(アイドルが私の世界のすべてになって自分にとって何が一番大切なのか見失う) - 中毒性があるから
(依存症になりやすい)
私の場合はこうなる自分が予想できるので、自己犠牲して頑張る推し方は選ばないと思います。
(私にとって、この状態が良い状態だと思えない)
とはいえ、これは今、落ち着いて考えられる状況だから考えられる話なんですよね…
もしキンプリのファンになりたての頃に頑張る推し方を扇動されていたら、「そういうものなんだ」とハマっていただろうし、
若い頃だったら、今考えたようなことを私が思いつくとは思えないので何も考えずにハマるし、
普通に今も、メンタルが弱って落ち着いて考えられない状況だったらきっとハマると思います。
(そしてハマって自分を犠牲にする推し方をした結果、おそらく上記のような良くない状態になる)
『推し、燃ゆ』の感想にも書いたけれど、個人的には、
主人公のような若いファンがこういうことで自分を切り捨ててしまうことは、本当に気の毒だな、と思いますし、
「アイドルのために」という名目で自己犠牲される対象である若いアイドルに対しても、本当に心苦しいな、と私は思います。
とはいえ、
「数字のための行為」を頑張る推し方をしているファンが、自分できちんと考えて、自分の意志で、そのオタ活を選んでいるなら。
それでいいと私は思います。
私とは推し方が違うけれど、「推し方は人それぞれ」だと思うので。
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「推し方は人それぞれ」と思える自由の価値
話を戻すと、私がカルチャーショックを受けたのは、
「数字のための行為を是としてファンに頑張らせるような推し方を、ファンのあるべき姿として扇動している」ように感じられた所です。
まぁ別界隈の話なので、「そもそも文化が違う」ということなのですが、私が全く知らない世界だったため驚きました。
ここで、もし、私がこのようなアイドルのファンだったらどう思うんだろう?と極端な想像をしてみました。
(完全に想像です)
自分を犠牲にして頑張って応援することが正しい。
ファンとしてのあるべき姿。
そういう推し方を、例えば、アイドル本人から扇動された時。
「推し方は人それぞれ」と私は思うことができるのだろうか?
頑張る推し方を選ばない私が、「楽しいから推してる」と堂々と思えるのだろうか?
・・・・・きっと難しい。
アイドルを見て、ニヤニヤしたりワクワクしたりキャッキャすることに、私自身が負い目を感じてしまうかもしれない。
今のように、アイドルをただ楽しむことができなくなるかもしれない。
そうなったら…
楽しむためにオタ活をしている私は、きっとアイドルから距離を置く。
自分を犠牲にして頑張る推し方をする自分にならないように、寂しいけど、意識して、頑張って、距離を置くように努力する。
そんな自分であってほしいと思う。
(私の場合です)
そんなことを想像して気づいたんですよね。
「推し方は人それぞれ」と思える自由の価値
どんな推し方をしていても、ファンとして楽しめる。
いろんな推し方をしているファンがいるけれど、ファンの一人という点ではみんな同じ。
正しい推し方も、正しくない推し方も、存在しない。
(法律違反にあたる推し方はのぞく)
ファンは、好きなように、自分に合った推し方で、アイドルを楽しむことができる。
キンプリファンの一人である私としては、このご時世に、今のジャニーズ事務所の環境で、「推し方は人それぞれ」と私が思えること。
ただ楽しいからファンでいる私も受け入れてくれること。
キンプリのメンバーに対して、本当にありがたいなぁ、と心から思いました。
「推し方は人それぞれ」
ファンの多様性を受け入れる。
そして、それはきっと、King & Princeの強みになる。
自分に都合のよい解釈かもしれませんが、そんなことを思ったりしました。
余談
完全に余談です。
ファンが頑張るような推し方を扇動するやり方は、SNS発展によるビジネス的な流行りなのかもしれませんね。
観客に制作者側の一人になってもらいましょう。
自分事としてとらえてもらいましょう。
そうすれば熱烈なファンになってもらえます。
熱烈なファンは制作者のために行動してくれます。
(お金をたくさん払ってくれます)
(時間をたくさん費やしてくれます)
SNS発展中のビジネスで、よく聞く手法の一つですよね。
それが今、こういう形になっているのかもしれません。
完全に好みですけど、個人的には、私に合わない流行なのが困りましたね笑
例外はありますけど、制作物は制作物として受け取りたい派なんですよ…
(私が制作者になりたいわけじゃない)
(エンタメ全般の話)
まぁ、過渡期なんだろうなぁ…
あとお金。
時代が変われば状況も変わっていくのかな。
(あと関係する話で、メディアの情報の取り上げ方はひっかかりますね…。少数の人が意図的に作り上げたものならば、それを「世間」として報道するのは現実に即していないのでは?と私は思います)
って、余談があっちこっちに飛んでしまいました。すみません。
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あとがき
なんだか書いていたら元気が出てきた気がします。
なかなか頭がまとまらないし気持ちも整理できなかったんですよね。
私の中で迷いが生じてたんだろうなぁ…
けっこう悩んでた…
でもスッキリした!
書いて良かった!!!
私はキンプリを見てニヤニヤしてワクワクしてウキャウキャしてる、たまにネガティブな拗らせてるオタ!!!
欲しいものを買って、見たいものを見て、思ったことを言って…
キンプリに楽しませてもらって、気分転換させてもらって、私の生活に彩りを与えてもらおう!
推し方は人それぞれ!
オタ活は楽しく!
それでいいじゃないか!!!
オタ活、楽しむぞーー!!!!!
2021/10/18追記
キンプリの運営側から、ファンが頑張るような推し方を扇動されました。
そのため新しいブログを書きました。